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主婦が繰越損失を利用すると扶養から外れてしまう場合

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今回は一般的な主婦さんが繰り越し損失を利用して損をする場合を検証してみたいと思います。

【主婦A子さん】

・パートに出ていて年間103万円以下の給与収入がある
・副業でFXや株をやっていて、今年は100万円の損失を出してしまった。
・夫がサラリーマンで社会保険の扶養になっている

あらあら、
せっかくパートで稼いだお金を投資で負けてしまったようですね。

そこで、来年の2月中旬から始まる確定申告
することで繰越損失が以後3年間適用されますので

A子さんはセオリーどおり確定申告をすることにしました。


翌年A子さんは
投資が絶好調で100万円の利益を上げることができました。


100万円の損失と100万円の利益を相殺して
プラマイ0だから税金はかからないと喜んでいました。


もしも繰り越し損失の確定申告をしていなかったら
100万円の20%の税金(所得税・市県民税20万円)を
取られていたわけですから、喜ぶのも無理はありません。


ところが、
今までは
A子さんは夫の社会保険の扶養に入っているため
国民年金や国民健康保険は支払わなくても良かったのですが


投資で100万円の収入があったということで
社会保険の扶養から外れてしまいました。


すると、
国民年金が毎月約1.5万円で年間18万円
国民健康保険が年間で10万円くらいでしょうか?
合計30万円近い、別の出費が増えてしまって


結局、何の為に繰越損失をしたのか分からなくなってしまっていますね。


ポイントは、社会保険の扶養認定は今年の利益でしか判断しないということです
ですから繰越損失を引く前の100万円の利益とパートの給与収入の合計で
判定されてしまったのですね。



ちなみに株式投資で
今話題のNISAですが、

年間で100万円までの購入額(売却ではなく買った金額)までなら
非課税になるということですが


極端な話、1株100万円の株を購入して
上場廃止で価値が0円になってしまったら、
その損失を来期に繰り越すことはできませんし、

NISA以外の証券口座で利益が出ていても
相殺することはできません。

あくまでも
NISAの口座内で儲かった分だけを非課税にしますというのが
特徴です。


ですから
100万円の株を購入したら
何としてでも利益を出したいと思いますよね?

100万の枠をせっかく使ったのに
すぐに値下がりして損失確定させてしまったら
NISAの何のメリットもなくなるわけです。

ってことは
NISAでチャンスだと感じた個人投資家が
利益が出るまで気長に待てるような銘柄を狙って
来年はいったん買いに走るような気はします。


ただ、
日本人が買いだすと「売り」だという格言もあるくらい
買いが増えだした頃には急激な売りがあるのではないかと
予想はしています。


とりあえず、今回は
繰越損失を利用しても
損する主婦さんもいるというお話でした